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「一番売れてる株の雑誌ZAiが作った チャートで稼ぐ株入門」 を読んで

ニートから億万長者になった秘密の投資法を公開!!

なんかすごそうです。

セクシーボリンジャーバンドっっっ!!

必殺技?やっぱりなんかすごそうです。

本の紹介

題 名:一番売れてる株の雑誌ZAiが作った チャートで稼ぐ「株」入門

著 者:ダイヤモンド・ザイ編集部×ワタナベくん

ワタナベくんは、2006年にマネー誌『ダイヤモンド・ザイ』連載企画の読者枠で登場して、資産を1年で3倍に増やした伝説のチャンピオンらしいです。
特技と趣味と仕事が「株のトレード」。

株投資本(A4サイズ):146ページ

出版社:ダイヤモンド社

発売日:2010年3月11日


本を読んで

「株は、いい銘柄を買えば儲かるわけではありません。安く買って高く売るから儲かるのです。」

・・・そうですね。

利益を出すのに一番大事なのは売買のタイミングであって、それを判断できるのは、チャートをはじめとした「テクカル情報」です。

なるほど。それでっ?

という私のような投資初心者向けに、チャートで判断する売買について説明してくれています。

本の構成としては、見開きで1つの項目が完結していて、雑誌の記事のような感覚で読めます。

また、フルカラーで説明に図がついているので、視覚的にもとても分かりやすいです。

文章中に現れるちょっとした用語についても、別途解説がついているので助かります。

合間、合間にちょっと絵が怖い漫画も掲載されています。個人的には、「必要ないのでは?」と思ってしまいました。

この本の内容は、以下のようになっています。

  • チャートで売買するための基本
  • ボリンジャーバンドで売買する方法
  • セクシーボリンジャーバンドで売買の実践
  • チャート+αでトレードの精度を高める
  • 正しく使えば便利な信用取引入門
  • 稼げるコツ。素早い損切り・しぶとい利確
  • ワタナベくんのデイトレ教室
  • 手数料が安く、使い勝手のよい証券会社選び

チャートを分析して短期的な株の売買を行うテクニカル投資術の解説本です。

テクニカル投資術の中でも 著者が一押しの「ボリンジャーバンド」を使用した売買について特化した内容となっています。

参考までに通常のチャート(Zホールディング)は以下になります。

ボリンジャーバンドを表示した場合は、以下になります。

合計で大体5本から7本の線が表示されます。

ボリンジャーバンドについて簡単に説明します(抜粋です)。

中央の線が「25日移動平均線」です。

これを上下に挟んでいる線が、「±1σ(シグマ)」、「±2σ」、「±3σ」という線になります。

σ(シグマ)の線は、「標準偏差」での株価の確立分布を示しています。
(標準偏差は偏差値と同じ感じと思ってよいようです)

平均値が「25日移動平均線」になり、これを離れる線ほど確率が低い状況ですという意味です。

「±1σ」>「±2σ」>「±3σ」の順で、確率が低くなります。

セクシーボリンジャーバンドではない投資法では、たとえば「-2σ」で「売られすぎだから買い」、「+2σ」で「買われすぎだから売り」みたいに使用するようです。

この本では、ボリンジャーバンドを使用して、株価に強い変化が生じている銘柄を探し出し、その勢いが続く限り乗り続けるという投資法の説明がされています。

実際にあった過去のチャートを交えて成功例や失敗例について説明されているのでわかりやすいです。

試しに現在の株価チャートを調べてみると、同じような動きで株価が上昇している銘柄も ちらほらとありました(結果論ですが・・・)。

セクシーボリンジャーバンド投資法は、「くびれ(キュッ)」→「飛び出し(ボーン)」に注目して、+2σを飛び出したら「買い」で「株価上昇の初動に乗る」ことができるとのことです。

+2σ(青線上側)を超えたところで購入して、初動に乗る。

この手法について、丁寧に事例をまじえて説明がされています。

なんだか自分でもできそうな気がしてきました(←気のせい)。

しかしながら ワタナベくんのお言葉の中で、かなり強烈な印象を受けたものは・・・。

「損切ができないのは、売買に根拠がないからだ」
・・・耳が痛いです。

あらかじめ、「このラインを越えたら買う」、「このラインを割ったら売る」など決めて、売買に客観的な根拠を持ち、自分で決めたルール通りに実行するだけ

弐億貯男さんの「10万円から始める! 割安成長株で2億円」で説明されている、中長期で割安成長株を保持して利益を上げると ちょうど真逆の内容となっています。

ワタナベくんと弐億貯男さんのどっちが正しいかは、正直わかりませんが、知識として両方読んでみるのも面白いです。

ただ、「どちらも損切は大事だ」というようなことは書かれていました。
・・・やっぱり耳が痛いです。


アイキャッチ画像 フリー写真素材ぱくたそ